健康法の一つに減食・ファスティング(断食)があることを知り、実践しているタイミングで本書を紹介していただいた。
Contents
1日2食、空腹のススメ
PRESIDENT (2022年4月号より)
大切なのは、如何にして「空腹時間」を確保するか。病気リスクを下げて、かつ集中力が上がる魔法の食事法について、実践者の一人でもある養老孟司氏と『「空腹」こそ最強のクスリ』の著者である、青木厚氏の豪華対談。
養老氏:
食べるか食べないか身体に任せているんです。だから、食べたくなるまでは食べない。
青木氏:
ライオンはお腹いっぱいのときに狩りはしません。時計を見て食事をするのは人間だけです。
「食べ過ぎ」は万病のもと
青木氏が考える「一日三食」の弊害
①内臓の疲れ
1日3食では、前の食事で食べたものが体内に残っている間に次の食事をとることになる。胃腸は休むことなく働き続け、疲弊してしまう。すると免疫力の低下や消化不良、慢性的な疲労感を招く。
②肥満
増えすぎた脂肪が人体に与える影響は大きい。血管が圧迫されることで心臓への負担が増え、高血圧や心不全の原因となる。さらに、悪玉ホルモンの分泌が増えて、糖尿病、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、がんなどのリスクが高くなる。
③老化の進行
食べ過ぎは体内の活性酸素を増やす。細胞の酸化が進み、老化につながる。肌のシワやシミ、さらにはがんを引き起こす可能性すらある。
現在私が実践しているのは、減食です。一日1食か2食にしています。
小さい時から一日に3食きっちり食べることが健康の秘訣とずっと言われて育ってきた世代。特に私は食いしん坊なので、ご飯を抜くことなんて考えてもみませんでした。ましていわんやファスティングなんて、とても自分には「無理!」と思っていました。
それが昨年縁あってファスティングをする機会があり、体重が減り、私の悩みだった高血圧が見事に下がり、体重も減って階段を上る足取りが軽くなる体験をしたのでした。
リハビリという仕事をしていて、いつも思うのは「この方、もう少し体重を落としたら膝の痛みが楽になるのに・・」ということ。
しかも内臓をいたわり、免疫を上げる効果もあるという。
減食やファスティングをする人が増えたら健康になる人が増え、医療費の削減にも繋がる事でしょう。
今月号のPRESIDENTでは84歳になられる養老先生の自然なライフスタイルとお話、青木先生の「小さなストレスはホルミシス効果があってDNAの修復力を向上させるし、ストレス耐性もつく」というお話が、特に為になりました。