人間学を学ぶ月刊誌「致知」2022年3月号 インタビュー「第一線で活躍する女性」より
応援の力で日本中に元気と幸せの連鎖をつくる!
両親の応援が人生の原点に
ー朝妻さんは、早朝の駅前でチアリーディングを行い、通勤途中の人達に元気を与える「朝チア」の活動や、「応援学」の普及に取り組んでいるそうですね。
朝妻
今はフリーアナウンサーとしての活動、もう一つは2018年に立ち上げた全日本応援協会の代表として「朝チア」をやりながら応援学、応援文化を広げていく活動です。応援学とは人を励まし応援することで得られる様々な効果を脳科学や心理学などを通して科学的に紐解き、体系化したものです。人間は誰かを応援することで、脳から幸せを感じるオキシトシンというホルモンが出て、相手の方だけでなく自分自身も明るく前向き、元気になれるんですよ。
朝チアについては今は9人のメンバーで主に新宿や新橋の駅前で行っています。
応援学の普及に至るまでの歩み
私は1983年北海道の名寄市で生まれました。
ただ幼稚園の頃 父の転勤に伴い新しい園に引っ越してからいじめに遭いました。それを我慢して先生に言えないもどかしさ、寂しさや孤独を味わった事で以後、小学校や中学校では仲間外れにされている子がいたら放っておけない性格になりました。これが人に寄り添いたい、応援したいという原点になったような気がします。もう一つ大きかったのは両親の存在です。一生懸命私を応援してくれました。
それから東京の大学に進学して、チアリーディングの人達の姿、表情がとても輝いていて、ものすごく勇気と元気をもらい、自分もやりたいと思いました。
充実した日々から人生の逆転へ
朝妻
就活でアナウンサーの会社に70社受けましたが、全て落ちました。
「何をやっても無理だ」と塞ぎ込むようになったんです。
心が変われば人生も変わる
その人生の逆境をどのように乗り越えていかれたのですか?
朝妻
ある日、マイナス発言ばかりしている私を心配した友人から「いったい何がやりたいの?」って聞かれたいんですね。その時に浮かんだのが、青春を賭けて打ち込んだチアリーディングだったんです。前向きに頑張っていた頃の自分に戻りたいという思いもあったのでしょう、友人に「もう一度チアをやりたい」と伝えたら「チアといえば、新宿駅で出勤途中の人を一人で勝手に応援して、いまネットニュースで話題になっているチアリーダーがいるよ」と
友人のひと言がきっかけとなり、新宿駅まで見に行くことになったんですけど、その人(齊藤彩さん)が一人で踊り始めたんです。その姿を見てもう全身に鳥肌が立ちました。もう「これだ-」と思って朝チアのメンバーに加えていただきました。
当時はたった二人で毎朝踊っていましたから、まさに修行でした。でも毎朝出来るかどうか心配する私に、齊藤さんは「久美ちゃん。出来ない理由じゃなくて、出来る方法を考えるんだよ。」って教えてくれたんです。
そこから何事もポジティブに考えられるようになって、「ああ、今日も朝チアができた」というように自分を取り戻していきました。
ある日50代くらいの女性の方が「あなたたちの姿を見て、(リストラされた)私にも何か出来るかもしれないわ」と言って去っていかれて、その数日後、朝チアの近くで靴磨きをやられていました。
自分にも誰かの背中が押せたとすごく嬉しかったですし、この体験から誰かの力になりたい、通り過ぎる100人のうちのたった一人でも朝チアで1日頑張る力を持っていただけたらいいなって、心のベクトルが変わるとなぜか落ち続けたアナウンサーの採用にも受かるようになり、さらに朝チアを始めて4年が経った頃に、チアリーディングを扱う番組のキャスターのオファーが来たんです。
応援の力で幸せの連鎖を
朝妻
多くの方が「応援」と聞くと「される側」になりたいって思いますよね。でも実は応援している側の方がオキシトシンというホルモンがでて元気になれるんですよ。
日々のちょっとした挨拶でも明るく笑顔で行う事で相手を元気にし、それが自分にも返ってくることで前向き、幸せに生きていけるようになる。そして相手が目の前で笑顔になったり、頑張っている姿を見たりする事で自分自身が励まされ、元気になれるんです。
そんな「応援の連鎖」を通じて「幸せの連鎖」をつくり、日本中を明るく元気にしていきたい。そしてゆくゆくは応援学を子供達の学校教育に取り入れて行きたいです。
❤私の心の「いいね!」ボタンが押されたところ
応援する人がオキシトシンのホルモンがでて元気になれるという事。
今回YouTubeで松岡修造さんがこの朝チアを取材した動画を見ました。それで実際に「朝チア」で通勤途中の人への応援している姿を見ました。こんなに人を応援したこともないし、されたこともないと思いました。まだ自分にも出来る事があることを知りました。
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人間学を学ぶ月刊誌「致知」から心に残った記事を紹介させていただいています。
・お気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。
❤今日も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
今回ご紹介した記事は 人間学を学ぶ月刊誌「致知」からお届けしました。
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