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密室の怪事件

 

 

 

 

 

 

猫が2階から飛び降りてきた

「ただいま-」誰もいないのは分かっていたけど

元気よく玄関の戸を開けて入ってきたときのことだった。

我が家は玄関を入るとすぐ右手に2階に上がる階段があるのだが
その2階から 何かが勢いよく降りてきて私の目の前を通り過ぎて行った

「ぎゃー!」
誰もいないという前提でいた私は気絶しそうなくらいびっくりした。

しかも家の中にいるはずもない最近我が家の周りに良く出没する 

大きな白い猫だった。

相手も相当驚いたらしく部屋のガラス窓から逃げようとして必死で飛び上がっている

窓越しに見ているのとは違い目の前で外に出ようとしている猫の大きいこと

猫や犬が本来苦手な私は「きゃー きゃー」言いながら 
大きなガラス窓の戸をやっとの思いで開けて

「こっちから 出てって!」と叫んだ!

やっと出口に気づいたその大きな白い猫は 脱兎のごとく飛び出して行った。

ドキドキハートを感じながらも次に私が思った事・・

「どこから入ったのだろう?」

そして家中の戸を確認した。

何とどの窓や戸もしっかり閉まっているではないか・・
「???」
密室の殺人事件というのは名探偵コナンでよくある話だが
まさに密室の野良猫侵入という怪事件が発生した!

そして おじいちゃんと主人と3人の夕食の時
今日の怪事件を話した・・・

そこで謎は解けたのだ・・・

最初は「そうか・・」と人ごとの様に聴いていたおじいちゃんだったが

次の瞬間 「あっ!」という表情の変化を私は見逃さなかった。

「おじいちゃん何か心当たりでも?」

いつもは頑固なおじいちゃんが 今日は素直に
「犯人はわしじゃ・・」と白状した

我が家は母屋とおじちゃんが住む離れを主人がDIYで松の廊下のような渡り廊下を作ってくれ、それが架け橋となっている。

そして何か用事があるときはその渡り廊下をおじいちゃんは杖をコツコツとつきながら母屋に来る。

今日は新聞を取りに母屋に来てその時に出入り口の戸を開けたままにしていたらしい。

2時間くらい経ってまた用事で母屋に来たときに戸が開けっぱなしになっている事に気づき閉めたという事だった。

その白い大きな猫はその間に家の中に入り そして戸を閉められて出るに出れなくなって家の中にいたんだと

名探偵コナンチームは結論づけた。

「それは すまんかったのう」今日はやけに素直だ

主人は続ける・・「今度は仲間を連れてくるんじゃないかなあ・・」
「それは絶対 いやー!」と叫ぶ私

「えりさん 悪かったね 今度はしっかり閉めるからなー」
「おじいちゃん頼みますね」

ちょっとしょげているおじいちゃんが なんだか可哀想になって

「でも 昼間おじいちゃんが 離れに居てくれると思うだけで 留守にしていても安心していられるんですよ」
と言うと

「そうかー じゃあお休みなー」と松の廊下をコツコツ音をさせながら おじいちゃんは離れに戻って行った。

後ろからついて行って部屋まで見送る時かなり背が丸くなってきた背中をさすって

「今日は少し背が伸びた感じですね」という私に

「えりさん ここでいいでね おやすみ・・」

今日も無事に終わって良かった
おじいちゃんのおかげで エピソード満載な毎日に夫婦の会話も増えた気がする。